その腰痛の原因はストレス?悪循環を改善するために知っておく基礎知識

腰痛なんて年寄りが気にすることで、20代のうちは全く関係ないや。そう思っていない?最近では中高年だけでなく若者も腰痛に悩まされているのよ。

病院で検査をしても、原因の多くが特定できないってと言われてるみたいだね。

中でも原因が見つかりにくいのが慢性腰痛よ。痛みを感じてから3月以上経過したものを慢性腰痛と呼ぶのだけれど、その痛みには精神的なストレスが深く関わっていると言われているの。今日はそのあたりをまとめてみるわ。

腰痛

腰痛のほとんどは原因が特定できない

主な腰痛の疾患診断

腰痛の原因疾患の多くは、「変形性脊椎症」「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」「変形すべり症」など。身体所見と単純レントゲン検査、MRIなどの画像が診断の手段になる。

実は3/4は原因が特定できない

しかし、腰痛の全体の3/4は原因が特定できていない。疾患名がつけられないのだ。原因がわからないというのは、明確な治療方針が立てにくいということで、厄介なことである。

精神的なストレスと痛みの関わり

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ストレスと痛み

病名が診断されている椎間板ヘルニアのようなケースでも、痛みが強い人と弱い人が分かれる。痛みの現れ方も症例によって様々で、こうした痛みはストレスなどの心の問題が深く関わっているケースが多くことがわかっている。

ストレスが身体症状に

日常的に仕事への不満や周囲のサポート不足、人間関係の問題などを抱えている場合、そこへさらに痛みへの不安や恐怖が重なって心理的ストレスが脳機能の不具合を引き起こし、筋肉への血流不足などの身体症状として現れる場合がある。

バランスが崩れ更なるリスクに

また、心理的ストレスを抱えた状態で物を持ち上げ作業をした場合、作業時の姿勢のバランスが微妙に乱れることがわかっていて、それによる腰痛発症のリスクが懸念されている。

ドーパミンシステム

さらに、近年わかってきたのが、痛みをコントロールするドーパミンシステムという脳のメカニズムである。元々このメカニズムは、痛みを感じる状況にあって、その痛みを抑制するためのドーパミン(脳内物質)を分泌することで痛みを軽減し身を守るというもの。

ストレスによる「悪循環」

しかし、日常的にストレスを受け続けていると、脳内物質のバランスが崩れ、このメカニズムが正常に機能しなくなる。神経のバランスを保つ「セロトニン」という脳内物質の分泌も低下していく。すると、ドーパミンの分泌が減って痛みを抑えられなくなり、ますます痛みを強く感じるようになる。痛みが軽減されず継続していくと、それがストレスになり、ますますドーパミンの分泌がさらに少なくなり、痛みが慢性化するという悪循環に陥る。

 

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運動することで痛みとストレスの解消する

悪循環を断つためには、体を動かすことが有効であるとされていて、日本整形外科学会の「腰痛診療ガイドライン」にも明記されている。

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ウォーキングは最適

例えば、ウォーキングは腰痛対策に効果的なだけでなく、運動不足の解消にも繋がりやすい運動法だと言われている。腹筋や背筋が鍛えられ、脊柱を支える力が高まり、固くなった筋肉が柔らかくなる。そして、有酸素運動によってセロトニンなどの神経伝達物質が分泌され、精神的な落ち着きが得られるとされる。

生活の質向上のためにも運動が必要

腰痛を理由にして体を動かさないでいると、筋肉の萎縮が起きて活動性が低下したり、精神的に落ち込んだりして、生活の質が低下していくことになる。生活の質を保つためにも、積極的に運動を生活に取り入れることが大切だ。